優勝
山形ひまわり
準優勝
Street Spirits
第3位
小白川バスケ会
大会ベスト5
HOOP FESTA S1クラス決勝戦評
第33回大会S1クラスの決勝戦の組み合わせは、昨年度のオールジャパン県予選のベスト8「山形ひまわり」(以下、「ひまわり」と称す)と、初出場の寒河江市立陵南中学校OBチーム「Street Spirits」(以下、「スピリッツ」と称す)との対戦となった。
白のひまわりのスタメンは、#7、22、24、33、40、緑のスピリッツのスタメンは、#1、3、9、14、19であった。
なお、どちらが勝っても初優勝となる。
〔第一ピリオド〕
試合開始早々、ひまわりは体格に勝る#7のポストアップからのフェイダウェイで連続得点し、対するスピリッツは#9、#14のスリーで得点を稼いだ。
ひまわりはインサイド中心、スピリッツはアウトサイド中心でコンスタントに得点を重ねるも、どちらも主導権を握れないまま第一ピリオドを終了した。
ひまわり 15 - 17 スピリッツ
〔第二ピリオド〕
第二ピリオドに入り、まず先に流れを掴んだのはひまわりであった。
#7のポストアップ、#33のミドル、更には#7の連続スリーで得点した。
また、オフェンスリバウンドに積極的に絡むことで、流れを引き寄せていた。
対するスピリッツは、184cmサウスポーの#00を投入し、スリーや速攻で加点するも、リバウンドで競り負けるシーンが多く、流れを掴むことができなかった。
ひまわりがややリードして前半を終えた。
ひまわり 31 - 26 スピリッツ
〔第三ピリオド〕
後半に入り、ひまわりはガードを#40から#10にスイッチした。
対するスピリッツもメンバーを入れ替え、#88を投入した。
出だしはスピリッツが流れを掴んだ。
小柄な#9が積極的にオフェンスリバウンドに絡んで相手のファウルを誘い、#3のミドルや#00のスリーで逆転に成功した。
しかし、対するひまわりも#33のミドルや#24のターンシュートですぐさま再逆転し、4点差をつけた。
ここからスピリッツは再び流れを失い、シュートがリングに嫌われるシーンが目立つようになった。
対するひまわりは#7のパワープレイ、#24のミドル、#33のバスケットカウント等で加点し、7点差まで点差を広げ、優位を保ったまま第三ピリオドを終了した。
ひまわり 43 - 36 スピリッツ
〔第四ピリオド〕
最終ピリオドに入ると、出だしこそひまわり#10の得点で9点差をつけるも、スピリッツはすぐさま反撃に転じた。
スピリッツは#9のドリブルカットからのワンマン速攻、#1のシュート、更には#9のポストアップからのバスケットカウントで、一気に4点差まで縮めることに成功した。
たまらずひまわりはタイムアウトを要求した。
タイムアウト後、ひまわりはディフェンスが機能し、スピリッツの得点源である#00を巧みなディフェンスで封じ込めると、#7のミドル、更には#33の連続ミドルで一気に10点差をつけ、流れを引き寄せた。
しかし、対するスピリッツも集中力を見せ、#1の連続スリーで一気に4点差まで詰めよった。
ところが、残り2分を切ったところでスピリッツが得た速攻アウトナンバーのチャンスを2本連続で外してしまうと、ここからひまわりは更にディフェンスの集中力を高め、流れを相手に渡さなかった。
残り30秒ほどでスピリッツ#00が意地のシュートを決め、2点差まで詰め寄るも、最後の同点のチャンスを#9、#88が外し、タイムアップ。
ひまわりが2点差でスピリッツを下し、初優勝となった。
個々の能力ではスピリッツがやや上回っていた感はあったが、ひまわりは見事なディフェンスとリバウンド、そして巧みなベンチワークで相手を封じていた。
決勝戦にふさわしい、白熱した好ゲームであった。
【最終スコア】
ひまわり 53 - 51 スピリッツ
(担当:武田)