第1回大会 Pクラス


優勝
Infinity


準優勝
中山クラブ


第3位
KJK B


BEST5




第32回 HOOP FESTA Lクラス決勝選評

 

 Lクラスの決勝は、初参戦で若くて活きの良い選手を揃える『Infinity』と3回目の決勝進出で悲願の初優勝を目指す『中山クラブ』とのカードとなった。

決勝は、3人の公認審判によるスリ―パーソンシステムで行われた。

 

1Q

  両チームディフェンスは、マンツーマンでスタート。

 Infinityは、2人のビッグマンを中心にインサイドオフェンスを展開。対する中山クラブは、アウトサイドショトとペネトレートを主にしたオフェンスで対抗する。

 Infinityのビッグセンター#71がペイント内でボールを保持すると、中山クラブは、2人、3人と取り囲みプレーをさせず、ディフェンスリバウンドもしっかり支配する。しかし、Infinityは、もう1人のセンター#21がリバウンドシュート、#11のドライブで得点する。リードを許した中山クラブだが、#34の3連続得点の活躍で逆点。6−10と4点リードしてこのQ終了。

 

2Q

  序盤、点の取り合いになるが、Infinity#21のバスカンやリバウンドショット、#11の3P、#7のドライブインシュートで一気に逆点。対する中山クラブは、その間#34のジャンパーによる2得点のみで18−12。引き離されそうになるが、パススチールからパスを受けた#34がランニングレイアップで食らいつく。その後、Infinityは、#21のロ―ポストからスピンロールでマークマンを抜き去りバックショット。華麗なプレーで得点すると、中山クラブは、#2の3Pや#13のミドルショットで対抗し、一進一退の攻防となり20−19。残り2分Infinityがわずか1点のリードの場面で中山クラブがタイムアウトを請求。しかし、ここから中山クラブの得点が止まる。Infinityは怒涛の攻撃を仕掛け連続得点。#71のリバウンドシュート、#12の4本のフリースロー、またも#71がゴール下で見事なドロップステップからシュートを沈める。残り2分から中山クラブをノーゴールに押さえ28−19と9点リードで折り返す。

 

3Q

  後半開始早々からInfinityのインサイド陣が爆発する。#71が力強いゴール下のシュート、#21が3本のリバウンドシュートをねじ込む。サイズで劣る中山クラブは、このプレーになすすべなくリードを広げられるが、#86のジャンパーや#5のドライブインからのバスカンで食らいつき意地を見せる。しかし、36−24とこの試合最大の12点差となってしまう。これ以上点差を広げられたくない中山クラブであるが、アウトサイドシュートがことごとくリングにはじかれ、逆にInfinity#7に3Pを2本沈められと42−26。中山クラブは#34が技ありのシュートを決め、#2のドライブインで対抗するが、Infinityは、その後も攻撃の手を緩めることなく#9のドライブや#12のジャンパー、#25の3Pなどで51−30と大きく引き離し最終Qへ。

4Q

  このQもInfinity#15の先制ゴールを許し苦しいスタートになる中山クラブであるが、#34が決め返すと。続けて#5のバスカン(フリースローもしっかり沈める)と#84、#

86、#5が連続ゴールで反撃開始。56−42とする。点差を詰まっても動じることないInfinityは、#9が3Pを沈めると、#71が自分のミスショットに跳びつき片手でタップショット、続けて#71は、センターでありながらも3Pを狙い見事にゴールを射抜きベンチと応援団はお祭り騒ぎ。その間、中山クラブ#13の3P、#6がシュートを決めるが、焼け石に水。最後はInfinity#9がきれいにミドルシュートを決め66−49としたところでタイムアップ。Infinityは、初参戦で初優勝。

 

 中山クラブは、序盤、Infinityのセンター#71のポストプレーをチームディフェンスで見事に封じていたが、もう1枚のセンター#21と2人同時に抑え込むことは難しかった。両センターはプレーのタイプも異なりサイズのない中山クラブにとっては対策に頭を悩ますところであったと思う。そんな状況の中、2Q終盤まで一進一退の試合展開に持ち込んだとことは、称賛に値する。

 Infinityは、2枚の強力なセンターを要したインサイド中心のオフェンスを展開するだけでなく、中にディフェンスを集めておいてアウトサイドからゴールを狙う攻撃も効果的であった。

選手が若く、体力・スピードも十分持ち合わせておりファーストブレークの得点パターンも兼ね備えることができると思われる。今後が楽しみなチームである。

 

 今大会は、強豪の山形オールスターが東北クラブ選手権と今大会が重なり参加していない。また、二連覇の実績のある山形ひまわりwも参加を見合わせており、こういった強豪が顔を揃えた時、どのような試合が繰り広げられるのか。そして、百戦錬磨のベテラン選手を揃えるチェリーズは、主力選手が、今大会参加できなかった影響もあったのか、Infinityに9点差で敗れた。しかし、まだまだ衰えることなく元気なプレーを見せてくれていた。来シーズンも白熱した戦いが展開されることを願い、そして若い大学生チームの頑張りに大きな期待をして今シーズンの締めくくりの選評とする。

                                    (文責:尾形)