第1回大会 Pクラス


優勝
Color


準優勝
山形ひまわり


第3位
MISAKI


大会ベスト5
五十嵐一成(Color 11)
深瀬明大(Color 99)
渡辺護(山形ひまわり 7)
片桐賢士郎(MISAKI 6)
細谷賢広(大江クラブ 20)










HOOP FESTA  第31回 S1クラス  決勝戦 戦評

 

前回大会優勝の蔵王クラブ・準優勝のアベレージがともに初戦で敗退する波乱のスタート。1回戦から接戦も多くレベルの高い好ゲームが展開された。力が拮抗しどのチームにも上位進出の可能性のあるクラスとなってきた

さて、決勝戦は第1シードの蔵王クラブを大差で下し、今大会は安定した戦いをみせるCOLORと1回戦で実力のある選手を揃える弐中との激戦を制した後、第2シードのアベレージを下し勢いに乗る山形ひまわりの戦いとなった。

COLORは、意外にも決勝戦のコートに立つのは初、これまで上位に入る力を十分持ち合わせていながらなかなか結果が伴わなかった。(最高順位3位・3回)定評のオフェンス力に加え、今大会は安定したディフェンス力でここまで勝ち上がってきた。

対する山形ひまわりは、若手の選手層も厚く、トランジションの速いバスケットを展開する。運動量も多くポテンシャルの高いチーム。互いに初の決勝進出。好ゲームが期待される。

 

Q  

両チームとも気合が空回りしたのか互いにミスショットを連発する重い立ち上がり。よう

やくCOLOR#99のドライブインシュートが決まりゲームが動き出す。いつもは、アウトサイド中心のオフェンスパターンを多用するCOLORだが、序盤はペイント内での巧みな合せのプレーから#11、#99がゴール下のシュートを確実に決める。対する山形ひまわりは、#24の豪快なリバウンドシュートや#5のドリブルドライブ等の個人技で応戦。

しかし、ここまで両チームとも本来の持ち味が出ない状況が続くロースコアの展開となる。

  しびれを切らしたCOLORベンチは、残り2分タイムアウトを請求。その後、互いに譲らずゴールを決め合い9対10で山形ひまわりがわずか1点リードでこのQ終了。

 

 2Q

   開始早そう山形ひまわり#7が3Pを沈めペースを掴むかに見えたが、COLORはディフェンスのプレッシャーを強め、#5・#8のジャンパーですぐに同点に追いつく。山形ひまわりも負けじと#31が強引なペネトレイトからアクロバティックなシュートを決めると、#7の速攻で連続ゴール。

足が動きはじめたCOLORは、積極的にランニングプレーを仕掛けると、山形ひまわりも速攻で対抗。入れたら入れ返す意地の張り合いのような様相。残り1分からも互いに入れ合い21−20。COLOR1点リードで折り返す。

 

 3Q

   COLOR#15のジャンパーで先制するも、すぐさま山形ひまわりも応戦。#7がローポストでボールをもらい華麗なスピンムーブからベースラインドライブ。COLORディフェンスのファール誘いフリースロー、しっかり2本とも沈める。すぐに山形ひまわり#40がトップの位置(正面)からバックボードを使い3P(ラッキーイン?)を決める。流れが山形ひまわりに傾きかけるように見えたが、COLORも踏ん張り28ー27と残り3分で点差は変わらず。その後も互いにレベルの高いオフェンスを展開。山形ひまわり#93が力強いドライブインシュートを決めるとCOLOR#11もスピードに乗ったドライブインを決め返す真っ向勝負。残り時間が少ない中、COLOR#5がベースライン沿いの難しい角度からジャンプシュートを沈めると山形ひまわり#2が混戦の中、粘り強くリバウンドに跳びタフなタップショットをねじ込んだところでこのQ終了。両者譲らず33ー33の同点で最終Qへ。

 

Q 

   COLOR#7がゴール下の混戦からシュートをねじ込み先制。対する山形ひまわりは、#2が低身長ながら粘り強くリバウンドに跳びつき、セカンドチャンスをつくりチームのシュートにつなげる。COLORは、ミドルポスト・ローポストからオフェンスを展開。#7の華麗なシュート、#11のジャンパー、続いて#7の速攻で残り4分41ー35とする。この試合最大の6点差となるが、すぐに山形ひまわり#93が3Pを入れ返し食らいつく。その後、サイズで分のあるCOLORは、リバウンドを支配し優位に試合を進める。見事なバックドアプレーからCOLOR#11がシュートを決め再び点差を広げる。

逃げ切りは図りたいCOLORは、残り2分にタイムアウトを請求。しかし、タイムアウト明け山形ひまわり#7がジャンパーを沈め43ー40と食らいつく。残り1分を切ったところで山形ひまわりは、オールコートマンツウディフェンスでプレッシャーをかけボールを奪う。山形ひまわり#7のドライブにCOLORディフェンスはたまらずファール。フリースローを得るが、1本しか決められず43ー41。山形ひまわりは鬼気迫る気迫のディフェンス。ハーフコートでの強烈なプレッシャーにCOLORは24秒オーバータイムを犯してしまう。

残り11秒、山形ひまわりタイムアウト。最後のチャンスに望みをかける。自チームフロントコートのスローインサイドラインからのスローインで再開。COLORも必死のディフェンスでシュートを許さない。ボールはエンドラインを割り残り6秒、山形ひまわりボールのエンドスローイン。インバウンズ後COLORは山形ひまわり#21にファール、残り4秒。山形ひまわりフリースロー。2本とも決めれば同点のチャンス。しかしは1本目を外してしまう。2本目は意図的に外しリバウンドを奪取、COLORの決死のディフェンスをかいくぐりジャンプシュート。ボードに当たったボールはネットを揺らす。同点と思われたがレフリーのジャッジはノーカウント。タイムアップのブザーが早くノーゴール。COLOR歓喜の初優勝。最後までどちらに転ぶかわからないスリリングなゲーム展開。バスケットの面白さが凝縮したナイスゲームであった。

                                    (文責:尾形)